このデフレ時代、何でも安価なことが優先される傾向にあります。

安いものを探し購入するのは生活の知恵。しかし、大きな落とし穴があることも知っておかなければなりません。

近年、格安バスツアーの事故が多発しました。また、自動車専用道路における長距離トラックの事故のニュースもよく耳にします。これらの不幸な事故には様々な原因があると思いますが、低い売値でも利益を確保するために無理な運行を行ったことが最たる原因のようです。

焼き肉店で食中毒が発生し死亡事故になったことがあります。これも前述の交通事故と同じ原因で起きています。コスト削減のために無理をしすぎたのです。

これらの例はすべて「安全」に関わることですが、よく言われるように、「安全は金で買う」必要があることを多くの消費者は忘れています。安全を確保するためには、それに見合う「対価」を支払う必要があるのです。

「安全」だけではありません。すべからくモノには「価値」があり、「価値」を手に入れたければその「対価」を支払わなければなりません。モノを購入するときには、それから得られるメリット(効用)と、デメリット(犠牲)が伴います。たとえばバスツアーの例ですと、値段が高いバスツアーほど安全というメリットが高くなりますが、財布が痛い、というデメリットが伴います。

購買においては、このメリットとデメリットの「均衡点」を見つけなければなりません。その為に必要なのは自分の「価値観」です。

絶対に死傷事故に巻き込まれたくないという方は格安バスツアーは避けるべきですから、自分がどこまで支払えるかというデメリットサイドとにらめっこしながら「均衡点」を見つけなければなりません。

この例は価値観と言うよりも購買基準といった方がよいかもしれませんが、自分の価値観をしっかり持って、それを実際の生活の中で活かす癖をつけることは、自分らしく快適に生きる上でとても大事なことです。

価値あるモノは高いのです。その価値を考えず高いと文句を言い、やみくもに安いモノをよしとする生き方は、そのうち快適さを失います。また、もっと言えば、「不徳」に該当します。それは、その製品なりサービスの作り手、売り手を馬鹿にした行動だからです。

日々の細かな言動のなかで是非意識したいものです。