清原さんが法を犯したことは紛れもない事実ですが、もともと繊細であった彼が離婚後に襲われた孤独感は人間の基本的な欲求としてとても理解できます。

僕が10年前に書いたブログですが、この「マズローの5段階欲求説」のなかで彼はどこでつまずいたのでしょうか?

このようなスケールなりツールを利用して、もし彼が襲ってくる孤独感を自分の欲求不満の表れとしてしっかり理解し、そしてその解決策を講じていれば、罪人にならずに済んだかもしれません。

では少し長いですが…

********************************************************
ヒトはいつも何かを欲していますよね。

「あー、xxxxが食べたい。」
「xxxxxxxのxxxxxxがほしい!」
「xxxxxxxに行きたい。」
「xxxxxに住みたい。」

などなど。。。

この、ヒトの欲求を研究したアメリカの学者、マズローは、人間の欲求には5つの段階があると唱えています。「マズローの五段階欲求説」といいます。 経営学勉強すると出てきます。

この説によると、人間の欲求は次のように5段階に分かれています。

生理的欲求
安全の欲求
親和の欲求
自我の欲求
自己実現の欲求

最初の二つは、生きていく上で最も基本的なもので、「衣食住」にかかわるものが含まれます。

「親和の欲求」は、誰かと仲良くしたいとか、何かに属したいとか、そういう、集団に帰属したいと言う欲求。

「自我の欲求」は、ヒトから認められたい、自分の存在をわかってほしいという欲求です。

そして、最後の欲求が、自己実現を成し遂げたいというもの。

あなたがいま一生懸命打ち込んでいることも、必ず、この5段階の欲求の何かを満たすためのものです。

あなたが経済的にすごく困窮しているとしましょう。 あなたがほしいのは、食べるもの、寒さをしのげる衣類とすみかですよね。そのために、あなたは一生懸命働きます。 そして、なんとか暮らしています。 最初の二つの欲求は何とか満たされています。

でも、仕事とアパートを往復する毎日。あなたはとても孤独になります。友達がほしい、あるいは、恋人がほしい、そう思ったあなたは、毎週日曜日に活動しているサッカーチームに入ります。あまり費用もかからない草サッカー。 ここで、あなたはたくさんの友人を作り、孤独感はなくなります。 「親和の欲求」はみたされました。

そんなある日、サッカーで知り合った友人から、一緒に会社を興さないか、という誘い。 特に取り柄もないあなたですが、ヒトをまとめる力、人望は人並みはずれていました。友人は、そんなあなたの能力をかったのです。だめもと、失うものは何もない、とおもったあなたは友人と会社を興します。 あなたは、自分の能力が認められてすごく満足です。 また、会社でも、友人の片腕として社員をまとめ目的を達成するまで引っ張っていく手腕を発揮し、社内では一目置かれる存在になりました。 あなたは4つめの欲求も満たすことができました。

会社が軌道に乗り、経済的には大変裕福です。 もう、衣食住で悩むことはありませんし、孤独感にさいなまれることもありません。

大きな悩みもなく順調な毎日。 あなたはある日ふと思います。 「私は何のために生きているのだろうか? 人生の目的は何だろう? いや、私は何者なのか?」

ここで、あなたが自分の人生の目標、あるいは、自分が一番価値があると思えるものを発見するところから、あなたの自己実現への長い道が始まります。

でも、気を付けてください。 あなたのそれが、比較的単純で達成しやすいものであればいいですが、たとえば、「ヒルズ族になりたい」というような、確率的に大変難しいものである場合、あなたはすべてを失いかねない危険な道を歩むことになるのです。

達成できないときの挫折感、それだけですめばいいですが、もしかすると、ご飯も食べられなくなるくらい金銭的に困るかもしれません。 今までの常識が通用しなくなるのです。

実は、優秀な人ほど欲求の階段を早足で駆け上がれるのですが、最後の欲求を達成し、自己実現を果す人はきわめて少ないのです。でも、優秀なヒトだからこそ、大変難しい自己実現を目指します。

あなたがもし優秀で、大きな目標を持っているのなら、あなたが目指すものがとんでもない怪物であること、最悪の場合、その怪物にやられてしまう可能性もあることをしっかり認識してください。

リスクとリターンの関係、リスクヘッジ、とにかく、人生は、妥当なリスクコントロールが大切です。 それは、リスクをおかしてはいけないということではなく、リスクの認識と、それへの構えが必要ということです。 私は、リスクコントロールとチャレンジ精神は表裏一体であるべきだと思います。